【徹底解説】扇風機は分解して大丈夫？｜カバーの外し方や掃除方法

エアコンが普及しつつある現代でも、やはり扇風機は夏の必需品ですよね。エアコンの冷風を効率よく室内に循環するために併用している方は多いのではないでしょうか。また、扇風機は持ち運びしやすいので脱衣所やキッチンでも活躍してくれます。

そんな便利な扇風機ですが、掃除や壊れて処分する際など、分解した方が都合のいい時もあります。ただ、どこまで分解していいのか、どのように分解すればよいのか分からず、結局掃除も処分もできないでいるという方は意外と多いかもしれません。

そこで今回は、掃除の際のモーターカバーの外し方や修理や処分の際に分解してよいのかについて解説します。簡単な掃除方法や保管のコツもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

前ガード・羽根・モーターなどさまざまなパーツで構成されている扇風機ですが、どのメーカーの取扱説明書を見ても分解してモーター内部の修理を自分で行うことは禁止されています。これはサーキュレーターに関しても同様で、安全性の観点から分解は禁止されています。ただし、前ガードや羽根は取り外せるので、掃除の際は試してください。

扇風機を掃除するときは分解して隅々まできれいにしたいと思うかもしれません。扇風機には多少部品を取り外せるものや、全く取り外せないものなどがあり、タイプによって対処法が変わってくるので、それぞれの正しい掃除方法を確認しておきましょう。

ここでは、前カバーや羽根を取り外せる扇風機の掃除方法をご紹介します。パーツを取り外すときの注意点もあわせて解説しますので、参考にしてください。

今回はシャープの扇風機を参考にして、前ガードと羽根を外すときの注意点を以下にまとめました。

• ACアダプターをコンセントから抜いて行う。
• 後ガードは外せません。
• 羽根に付いている注意シールは剥がさない。

前ガードと羽根を外した後は、組み立てが完了するまで高さ調節ボタンを押さないように注意しましょう。

扇風機の前ガードと羽根を取り外す手順をご紹介します。

1. 前ガードを反時計回りに回してから手前に引く。
2. 羽根を止めているスピンナーを時計回りに回して緩め、羽根をゆっくり手前に引く。

メーカーや機種によって多少手順は異なるかもしれませんが、今回はシャープの扇風機の外し方を記載しました。詳しくは、以下の公式ページを参考にしてください。

扇風機を分解していざ掃除しようと思ったら、首振り部分のつまみが外せないというケースは多いです。メーカーによって違いはありますが、力を入れてつまみを引き抜けば外れます。ただし小さくつかみにくい場所なので、ペンチで挟んで引き抜くのがおすすめです。再度入れる時は力を入れて押し込みましょう。

扇風機の中には、プロペラの後ろカバーが外せるタイプもあります。モーター周りはホコリが溜まりやすく、汚れていると異臭の原因にもなるので掃除しましょう。プロペラの後ろカバーはネジで固定されている物が多いので、それを外せばモーターカバーを取って掃除ができます。

ただし、モーター自体を分解するのは危険なので、モーター周りまでにしましょう。水拭きも故障や事故の原因になるので、掃除機などで掃除してください。

ハンディ扇風機・羽根のない扇風機・サーキュレーターは、分解すると故障の原因にもなるので分解せず、手の届く範囲で掃除をするようにしましょう。埃が溜まる送風口と吸込口を掃除機で吸い取るときれいになります。詳しい掃除方法を知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。

掃除をした扇風機やサーキュレーターは、帯電防止スプレーをかけ扇風機保護カバーで覆ってから収納すると、保管中に埃まみれになってしまうという事態を防げます。清潔な状態で保管しておくことは、扇風機の劣化を防ぎ寿命を延ばすことにも繋がります。

扇風機は基本的に内部を分解することはできないので、故障した場合には購入店やメーカーに問い合わせて修理依頼することをおすすめします。ただし、中には修理するより買い替えたほうがいい場合もあるので注意しましょう。

一般的に扇風機の補修用性能部品の保有期間は8年間と言われています。製造から8年以上経過しているものは部品を交換できないことがあるので、修理か買い替えか迷ったときには使用年数を基準にして判断しましょう。

扇風機の処分方法に関しては自治体ごとに決められているので、まずは居住地の処分ルールを確認することが大切です。卓上扇風機のような小型扇風機は不燃ごみとして出すことができる自治体もあります。

しかし、通常の扇風機は解体しても不燃ごみでは処分できず、基本的に粗大ごみ扱いになるケースが多いです。分解するとなると危険も伴いますので、分解せずに決められた処分方法に従いましょう。

修理や掃除など、「扇風機を分解できたらやりやすい」と思うタイミングはあるかもしれませんが、各メーカーの取扱説明書にも記載されているように扇風機の分解はおすすめできません。掃除の際は前カバーや羽根を取り外す程度に、故障や処分の際は分解せずに対処するようにし、安全に扇風機を取り扱いましょう。