扇風機の5枚羽根と7枚羽根の違いは？｜羽根の枚数や一般的なサイズは？

暑い夏に大活躍する扇風機。今扇風機は、3枚羽根・5枚羽根・7枚羽根…と羽根の種類が多く、それぞれ静音性や風の柔らかさなどの効果に違いがあります。昔の扇風機の羽の枚数は3枚がスタンダードで、圧力のある風が特徴でした。

しかし、扇風機の羽枚数は多くなるほど、空気を分けて微細な風になります。快適な風にこだわるなら、5枚羽根・7枚羽根がおすすめです。羽根数が多い扇風機は、優しい肌あたりの風を求める方や、エアコンの冷たい風を好まない方に適しています。

現在は5枚羽根が主流で、7枚羽根のモデルも人気です。羽根の数による違い・メリット・扇風機の人気のメーカー・選び方・おすすめの5枚羽根と7枚羽根の扇風機10選を紹介します。DCモーターとACモーターの違いについても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

一般的には羽根の枚数が少なく、羽根径(羽根の直径)が大きい方が、風が強く感じられます。屋外などでパワフルな風を求めるなら、3~5枚羽根がおすすめです。羽が大きいほど風の強さも大きくなるので、広いリビングで使うなら羽根経30cm以上だと強い風が届きやすいです。

5枚羽根・7枚羽根は羽根が多いので、1枚あたりの風の生み出す量が減り、柔らかい風になります。長時間浴びるなら、柔らかい風がでる羽根が多い扇風機がおすすめです。3枚羽根は1枚1枚の羽根の面積が大きく、回転する際に羽根に負荷がかかります。そのため、振動の大きな人工的な風がでる扇風機が多いです。

一般的にはに羽根の数が多い扇風機は、風量を上げてしまうと風を切る音が大きくなる傾向にあります。逆に羽根数が少ないと消費電力も少なく、風を切る音が小さくなる場合が多いです。しかし、羽根の形状やモデルによって静音性は大きく異なるので、気になる方は実際にお店で運転音を確かめると安心です。

羽根数が少ないほど圧力のある風になります。羽根の形状にもよりますが、一般的に羽根の枚数が少ない扇風機は振動が大きくなりがちです。一方、羽根数が多くなると、細やかな風を送風をするため振動が小さい傾向にあります。

5枚羽と7枚羽の扇風機の違い、メリット・デメリットについても解説していきます。5枚羽根と7枚羽根の扇風機で、最大の違いは風の柔らかさです。羽根の枚数が多いほど風は柔らかくなります。5枚羽根は力強い風が発生するので涼しさを実感しやすいですが、7枚羽根は風が優しく体への負担が少ないです。

動作音は5枚羽根のほうが小さいものが多いですが、7枚羽根でも静音性の高いモデルも発売されています。「どちらの枚数のほうが優れている」といった基準で選ぶのではなく「どのような使い方をするのか」で判断するのが重要です。

3枚羽根の扇風機は、一昔前では最も普及したスタンダードなタイプでした。空気を大きな集まりのまま送風するので、ややズシッとした重い風を受けます。そのため、しっかりした従来型の扇風機の風を感じたい方には3枚羽根がおすすめです。

また、最近では5枚羽根や7枚羽根より多い8枚羽根や10枚羽根の扇風機も登場しています。空気をさらに細かく分けて作りだす、柔らかな風が特徴です。重めの風では疲れやすく合わない方に適しています。

羽根の枚数が偶数と奇数どちらがいいかは、あまりこだわる必要はありません。昔は3枚羽根が一般的で、今も3枚もしくは5枚の奇数枚数であるものが多いですが、ポイントはあくまでも枚数の多さです。羽の枚数が多いほど柔らかい風になるので、好みに合わせて選んでください。

いくら羽根数の多い優しい風でも、付けっぱなしで寝たら深夜になると気温が下がるので、風邪をひいてしまいます。そこであると便利なのが、タイマー設定機能です。細かく時間を設定できるタイプなら、分単位での設定できます。寝冷え対策にタイマー付きは必須です。

扇風機を大きい部屋に置いたり壁掛けしていたりする場合、リモコンがあれば離れた場所から扇風機を操作できて便利です。また、ハイエンドモデルなら、リモコンに風量やタイマー残量が表示されているタイプもあり、すぐに確認できて便利です。

部屋全体に風を行き届かせたいなら、首振り機能のあるタイプが便利です。各機種によって首振りできる範囲には違いがあります。1人で使うなら首振り範囲が60°、3人で使うなら120°あるのが望ましいです。また、支柱のないスクエア型のタイプは首振りができません。

扇風機の前に近づくと人を感知して、自動でスイッチがON/OFFされるのが人感センサーです。扇風機つけっぱなしでその場を離れる場合が多い方や、毎回電源のスイッチを押すのが面倒な方におすすめ。メーカーによってはスイッチが入るセンサーの反応に違いがあるので、事前に調べておきましょう。

扇風機はACモーターとDCモーターのものがあり、モーターの違いで性能も変わってきます。モーターの違いによる特徴をまとめたので、参考にしてください。

ACモーターの扇風機は、価格がリーズナブルなのが特徴です。消費電力は高いですが、DCモーターが搭載されたものより安く購入できます。ただし、駆動音が大きく、風の強さも3段階までしか調整できないものが多いです。

DCモーター搭載タイプなら、静音性が高いのが特徴です。優れたものでは弱で15dBを達成する扇風機もあります。加えて省電力なのも特徴で、1日使っても約3円と安いので、長時間使う目的の方には最適です。リラックスして睡眠時を取りたい方には、DCモーターが適しています。

モーターの回転数を細かく変えられるので、風の強さを微調整できるのもメリットです。

羽根径が大きいほど風量は強くなります。5枚羽根の扇風機でも、羽根径が10cmほどの卓上用・30cmほどのリビング用・45cmほどの工業用など、種類はさまざまです。1人で気軽に涼みたいなら卓上用・家族でくつろぎたいならリビング用・工場など広いフロアーに使うなら工業用を選びましょう。

扇風機の風は、羽根の形状によっても変わってきます。カモメファンは、カモメの翼の形状を元に作られた扇風機の羽根です。大きな空気の塊を送り出せるのが特徴です。カモメファンは包み込むような優しい風を作りだし、風が届く距離も長くなっています。

ネイチャーウイングは、蝶の羽根のくびれ・うねり・尾状突起を応用した扇風機の羽根です。ネイチャーウイングは効率良く風を作り出し、体温を奪いにくいのでだるさや手足の冷えすぎを防ぎます。7枚羽根でも、21枚相当のムラのない風を作りだします。

5枚羽根・7枚羽根・両方など、各メーカーによって羽根の開発・製造に違いがあります。ここでは山善・テクノス・日立・ドウシシャ・アイリスオーヤマ・シャープ・三菱・パナソニックの違いを見ていきましょう。

山善の扇風機はハイポジションのフロアー扇・タワーファン・大型の工業扇などラインナップが豊富です。羽根数は7枚羽根扇風機を中心に9枚羽根も揃えています。

中でも5枚羽根の扇風機はシンプルな形と機能が特徴で、リーズナブルなのもメリットです。高さ145cmまであるハイポジションのフロアー扇は、送風がテーブル超えでも届くほど送風能力があります。

「Simple is Best」をコンセプトにしているテクノスは、その名の通りリーズナブルで質のいい商品がたくさん揃っています。扇風機をはじめストーブ・ヒーター・加湿器など種類が豊富です。特にリビング扇風機は、豊富な種類が用意されています。

5枚羽根を中心に、DCモータータイプや羽根径40cmの大きな羽根を搭載したタイプ、珍しい羽根径が30cmを超えた卓上用のタイプまであります。

HITACHIのリビング扇風機は、主に8枚羽根扇風機を多くラインナップしています。5枚羽根扇風機には組み立ていらずの「らくらく扇シリーズ」が人気です。通常の扇風機は組み立てる手間がかかるのが難点でしたが、梱包状態から開封すれば、すぐに使える設計が嬉しいです。

機能には「左右立体首振り」で部屋中を空気循環するモードや、「切・入同時タイマー」などを備えています。

ドウシシャは人気の扇風機シリーズ「カモメファン」が有名で、カモメの羽根をモチーフに設計された、ふんわりとした優しい風が特徴です。7枚羽根で、心地のいい風にこだわる方におすすめです。

リビング用の扇風機の他には、ハンディタイプ・卓上用・おしゃれな木目調・首掛けタイプ・タワーファンなどラインナップが豊富に揃っています。なかなかお目当てが見つからないなら、ドウシシャで扇風機を探すと見つけやすいです。

アイリスオーヤマのリビング扇風機には、5枚羽根の安価なスタンダードなタイプがあります。リモコンなしのタイプは、価格が3,000円台で購入できるリーズナブルさが魅力です。(別にリモコン付きもあり)

また、イオンモードを搭載した7枚羽根のタイプは、送風時に自然よりも多いマイナスイオンを発生させて、森林にいるような心地を味わえます。リラックスしたい方におすすめです。

シャープの5枚羽根・7枚羽根のリビング扇風機には、プラズマクラスターを搭載したモデルがラインナップされており、高い人気があります。価格は20,000円前後するので、やや高めです。しかし、プラズマクラスターの風で、タバコ臭・汗臭・浮遊カビ・浮遊ウィルスなど撃退してくれます。

三菱電機の扇風機は、羽根の色がテラコッタオレンジ・スパイシーレッド・ピュアホワイトなど、カラーバリエーションが豊富で、インテリアにこだわるおしゃれな方におすすめです。羽根は5枚羽根と7枚羽根がラインナップされており、スタンダードな風か涼風用の風か選択できます。

モーターは、DCモータータイプとACモータータイプがあります。価格は10,000円を超えるやや高めな設定です。

パナソニックのリビング用扇風機のラインナップは3モデルがラインナップされています。ACモーターを搭載したスタンダードモデルは、基本的な機能のしっかりしたお求めやすいタイプです。DCモーターを搭載のハイグレードモデルは、「ナノイー」技術で衣類の匂いをケアする消臭効果もあります。

さらに、ウォールナットを用いて上質にこだわって作られた、プレミアムモデルの3モデルが揃っています。

扇風機の羽だけ売ってるので、購入できます。メーカーへ問い合わせて購入が可能です。ネット通販や家電量販店で販売されていますが、純正品でない商品も販売されています。こちらは、持っている扇風機に対応しているものか、十分に確認して購入しましょう。

スタンダードな扇風機の風がいいなら5枚枚羽根を、繊細で柔らかな自然に近い風がいいなら7枚羽根を選ぶといいです。特に寝ている時も利用するなど、長いあいだ風を浴びるなら、疲れにくい7枚羽根を選ぶのをおすすめします。