【2024年最新】冷風扇おすすめランキング｜卓上で使える商品も！

夏に涼を取るアイテムといえば扇風機ですが、同じように涼を取るための「冷風扇」をご存知ですか？冷風扇は水が蒸発するときの気化熱を利用して、冷たい風を出す家電です。扇風機よりも涼しく、エアコンよりもやさしい風が出ます。

冷風扇はとくに、なじみのない方にとっては未知の電化製品ですよね。スポットクーラーとの違いもよくわからない…という方も多いのではないでしょうか？

本記事では、冷風扇とは？の解説や選び方、メリット・デメリットも解説します。さらに記事後半では、おすすめ商品もご紹介しますので、冷風扇を買いたい方や興味がある方はぜひご覧ください。

まず、冷風扇とはどんな家電かご紹介します。扇風機や冷風機との違いについても詳しく解説するので、冷風扇がどんなものかご存じない方はチェックしてください。

冷風扇とは、水が蒸発するときの気化熱で冷たい風を出す簡易的な冷房家電です。単純な構造のため、1万円以下から購入できます。

気化熱とは、液体が気体になる際に周囲から吸収する熱のこと。熱が奪われた気体は奪われた分だけ温度が下がります。この原理を利用して、冷たい風を放出します。

ただし、あくまで自然現象を利用しているだけのため、エアコンのように室内全体を冷やす力はありません。扇風機よりも冷たい風が出る程度と思ってください。

冷風扇は冷房機器としてはデメリットも多いです。

• 夏場に湿度が上昇する
• 水が痛むと生臭い風になる
• 倒すと水がこぼれる

このような点が挙げられます。

特に湿度に関しては要注意で、気化熱を使用するこの仕組みは、気化式の加湿器と同じ仕組みです。タンクの水の量だけ湿度が上がってしまいます。

特に夏の湿度の高い時期では、よりカビの発生を誘発する可能性があります。締め切った部屋には向かないと覚えてください。

• 扇風機｜冷風扇と同価格帯
  
  水は使用せず羽根で起こす風をそのまま送る。室温が高いと生ぬるい風となるが、湿度を上げることはない。

• スポットクーラー｜3〜7万円程度
  
  小型クーラーで室内機と室外機が一体になったもの。熱交換器が内蔵されており送風口から冷たい風を送る。ただし排熱ダクトで室外に排熱しなければ、室温が上昇する。

このように見ると、冷風扇は扇風機・スポットクーラーのどちらにも属さない製品だとわかります。

ちなみに、冷風扇・スポットクーラーともに、「冷風機」として紹介・販売されている例も多く見受けられます。

「冷風機」と言っても、どの仕組みの商品かで使い方は大きく変わるため、購入の際には確認点が多い商品ジャンルでもあります。

実は、たった3つのポイントを意識するだけで、冷風扇選びを失敗する確率がグッと下がります。

その3つのポイントとは、

①メンテナンスのために取説でパーツを確認する

②機能はその後で確認

これだけです。疑問に思う部分も多いかと思いますが、じっくり解説しますのでご安心ください。詳細はこのあと述べますが、

夏場に水を使用する電化製品＝カビ対策が必須、と思うべし

冷風扇は水が蒸発する際の気化熱で冷やす仕組みだと、あらかじめ解説しました。要するに、加湿器と同じくカビ対策のメンテナンスが必須です。

具体的には、夏季の使用期間中数回は、水タンクやフィルターの掃除をするべきです。そのため、メンテナンス性の良い構造をした製品が望ましいです。

冷風扇は水タンクから何らかの方法でフィルターに水を吸わせて、そのフィルターに風を当てる仕組みです。このうち、水に触れるパーツは以下の通りです。

冷風扇の内部で水に直接触れるパーツ

• 水タンク
• 給水ホース（フィルター直接給水パターンもあり）
• フィルター

要するに、水タンクが凹凸が少なく洗いやすい形状で、給水ホースなしのフィルター直接給水の機種が、メンテナンスの面では簡単です。（山善「FCR-D406」などが該当します）

中には給水ホース搭載で、吸水口の拭き掃除しかできないような商品も見受けられます。

冷風扇購入前には、多少手間はあるものの、取扱説明書や実機であらかじめパーツ形状を確認しておくべきです。

洗いやすそうな冷風扇が見つかったら、機能をチェック！

メンテナンスしやすい構造の冷風扇が見つかったら、機能をチェックしてください。もっとも、ほとんどの冷風扇に機能面に大きな差はありません。

• 首振り機能の角度
• 風量調節
• タイマーが何時間区切りか
• 給水ランプが見やすいか
• より冷たい風を出すために氷や保冷剤が投入しやすいか

このような点がご自身にとって使いやすそうか、一通り確認してください。

冷風扇を移動させて使うならキャスター付きが便利

冷風扇は定位置で使用するだけでなく、移動させても用途が広がる電化製品です。トイレやキッチンに移動させたり、ペットに使用したりと利用シーンはさまざま。

ただし水を入れて使用するため、それなりに重量が出ます。移動の際にはキャスター付きが便利ですよ。

冷たい風を上に向けたい、逆に足元を冷やしたいなら上下のルーバー調整

冷風扇の多くは左右のスイング機能は搭載されています。しかし、上下は調整できない商品も。

風の角度を上下で変更できた方が都合がいいなら、上下運動が自動、あるいはルーバーが手動で上下に調整可能かを確認してください。

水を入れるタンクの容量も確認してください。タンクが小さいと給水の手間が増えてしまいます。長時間使うつもりなら4L以上のタンク容量を目安に選ぶのがおすすめです。

大きなタンク容量の冷風扇を使用する際には、水を使い切る、もしくは余った水を必ず捨てるようにしてください。余った水を放置すると、雑菌が繁殖する恐れがあるので注意しましょう。

冷風扇の音は、気化式加湿器と同等と考えてください。ファンでフィルターに風を当てる構造上、無音とはいきません。

静音性が高いモデルがほしい場合は「おやすみ運転」が付いているモデルや、「静か」という口コミが多くあるモデルを選ぶのがおすすめです。

冷風扇は海外製メーカーも多いです。大手国内メーカーから探すなら、以下3社がおすすめ。

お手頃品なら、アイリスオーヤマか山善が売れ筋ですが、他にもドウシシャやスリーアップといったメーカーも人気です。

冷風扇はなるべく風通しのいい場所で使うべし。

冷風扇は水を使用するので、風通しが悪いと湿気がたまりやすくなります。その対策として風通しの良い場所での利用が理想です。また、排熱するので定期的に換気することを心掛けてください。

暑い日に部屋を冷やすには冷風扇だけでは力不足のため、エアコンと併用するのがおすすめです。また、タンクの水がぬるいと冷却効果は低くなるため、氷の投入が望ましいです。

冷風扇は、冷え過ぎないやさしい風で涼が取れます。「扇風機では物足りない」「エアコンでは冷えすぎる」方におすすめです。とはいえ、性能や注意点を把握していないと後悔することもあります。ぜひこの記事を参考に、自分に合った冷風扇で暑い夏を快適に過ごしましょう。