扇風機で指を怪我したときの対処法や防止策｜扇風機に指を入れたらどうなる？

エアコンの冷風が苦手な方や光熱費を抑えたい方にとって、扇風機は必需品です。近年は羽根のないタイプの扇風機やサーキュレーターも販売されていますが、現在でも羽根のある扇風機を使用している家庭は多いです。

赤ちゃんや小さな子供のいる家庭では、興味本位で扇風機に指を入れるなど、羽根の回転に巻き込まれる事故が少なくありません。チャイルドロック付きの扇風機もありますが、それでも誤作動によって事故が発生した事例もあるので、危ないです。

万が一指を切ってしまったときは、落ち着いて対処するのが重要です。本記事では、扇風機に指を入れるとどうなるのかに加え、指を切ったときの対処法や過去に起きた扇風機事故、事故を防ぐための防止策を紹介します。指が入らない扇風機も必見です。安全に扇風機を使って、快適な夏を過ごしましょう。

扇風機やサーキュレーターで指を切ったときの処置方法は傷の深さによって異なります。傷が浅い場合は、落ち着いて自宅で処置しましょう。しかし、場合によっては病院での処置が必要になります。ここでは、扇風機やサーキュレーターで指を切ってしまった際の処置方法について解説します。

傷が浅い場合は、まずは自宅で処置を行いましょう。また、通常の絆創膏よりも頑丈で特殊な素材でできた「キズパワーパッド」を使用すると、何度も絆創膏を貼り替える手間が省ける上に傷の治りも早くなります。以下が自宅での処置の手順です。

1. 流水で傷口を洗ってきれいにする
2. 出血がある場合には、減菌ガーゼを傷口にあてて止血する
3. 傷口を圧迫するようにきつめに絆創膏で傷口を防ぐ

傷が浅い場合は自宅で処置できますが、肉がみえるほど傷が深い場合は、傷口を縫合しなければならない可能性があります。迷わず早急に病院に行きましょう。出血が多い場合は、傷口を圧迫して止血しながら病院に向かってください。

扇風機による指の切断事故は、昔の扇風機で起こったものが大半です。昔の扇風機の羽根は金属製で、今以上に危険なものでした。しかし、現在のようなプラスチック製の羽根に変わってからは、指を切断する事故事態は少なくなっています。

ただし、肌が柔らかい赤ちゃんや幼児は大人に比べて指も細いため、大事故に繋がる可能性もあります。特に小さなお子さまの場合は、どのような形で指を入れるかわかりません。指を切断する可能性を念頭に置いて、しっかり対策を取りましょう。

扇風機の指はさみ事故で注意したいのが、チャイルドロックの誤作動によって起こる事故です。通常、チャイルドロック付きの扇風機は羽根に触ると自動で停止する仕組みです。しかし、チャイルドロックが作動しなかったために子供が指を入れてしまい、爪が剥がれる事故が起きたとの報告もあります。

チャイルドロック付きや「小さなお子さまがいるご家庭でも安心」などの謳い文句があっても、決して過信せずに十分注意して使用してください。

上記で紹介した扇風機による指はさみ事故以外にも、消費者庁と国民生活センターが運営する情報サイトで「扇風機　指」で検索すると、扇風機による事故情報を詳しく確認できます。事例の一つとして、動いている首振り部分に用事が指を入れ骨折した事故がありました。

また、事故情報を確認すると、具体的な対策を取りやすくなるなどのメリットもあります。扇風機で起こりうる事故を事前に把握したい人は、ぜひチェックしてください。

お子さまの安全のためにも、扇風機は高いところや囲いのある場所など、子供の手の届かない範囲に置くように心掛けましょう。また、扇風機を付けている間は子供から目を離さないのも大切です。さらに、安全のためだけでなく健康のためにも、扇風機を近距離で使用したり長時間使用はしないようにしましょう。

扇風機の隙間から指を入れられないように、隙間を隠す「指はさみ防止カバー」をつけるのも防止策の1つです。防止カバーは取り外しも簡単で、洗濯も手軽にできます。事故防止だけでなくホコリが溜まるのも防ぐ効果があるため、扇風機を清潔に保管・使用したい方にもおすすめです。

防止カバーをかけていても、目を離した隙にお子さまが防止カバーを外そうとする場合もあります。そのような場合には、羽根なしの扇風機やサーキュレーターに買い替えると安心です。そもそも羽根がないので、指が入らない点や指を突っ込んでも怪我をする心配がありません。

指が入らない扇風機でおすすめなのが、山善の扇風機です。前も後ろも網状のカバーになっているため、赤ちゃんの指も入らない構造になっています。もしカバーが心配である場合は、メッシュガード扇風機もおすすめです。こちらも網目状になっており、赤ちゃんが指で押してもびくともしない強度があります。

羽がある扇風機を近くに置きたくない方には、遠くから風を送れるサーキュレーターもおすすめです。サーキュレーターを遠くに置けば、風も送られ赤ちゃんが怪我をする心配を減らせます。

ダイソーやセリアなどの100均でも、指のケガを防止する扇風機のカバーアイテムが購入できます。販売店によっては、無地のシンプルなものからキャラクターものや動物のデザインなど、さまざまな種類の商品を売っています。ぜひ、手軽の100均を使用して、赤ちゃんの怪我を防ぐ対策をしてください。

扇風機カバーを取り付けていても、事故が起こることもあります。確認できた主な危険性は、次の通りです。

【扇風機カバーの主な危険性】

• カバーがゆるく、内部まで指が入ってしまう
• カバーに覆われていない部分から指を入れてしまう
• 下向きに引っ張ると簡単に外れてしまう

以上を踏まえ、扇風機カバーを選ぶときは、

• たるみやゆるみのないもの
• 引っ張っても簡単に外れないもの
• 扇風機の裏側までぐるっと覆えるもの
• 網目の細かいもの

これらをチェックしてください。また、大人が扇風機から離れるときは電源を切っておくと安心です。ストーブ用の柵を利用し、手が届かないようにするのも有効です。

暑い日の強い味方である扇風機やサーキュレーターですが、一歩間違えると大怪我に繋がります。子供が指を挟んで怪我をしないように、防止カバーを付けたり、羽根なし扇風機に買い替えたりするなど、事前に防止策を行って安全に使ってください。