【徹底解説】扇風機のフィルターを紹介｜自作フィルターも解説します

暑い季節に欠かせないのが扇風機ですが、しばらく使い続けた扇風機をよく見ると、羽根にホコリがびっしりついていて気になることはありませんか。汚れた扇風機から送り出される空気は不衛生なので対策が必要です。

しかし、いざ羽根についたホコリを取ろうとしても、扇風機の構造上、カバーが邪魔で思うように手が届きません。そのため、ホコリが気になりながらも、掃除を断念してしまう方も多いのではないでしょうか。でも実は、被せるだけで扇風機のホコリを防止するフィルターがあるのです。

この記事では、扇風機フィルターの実力や特徴とおすすめ商品をご紹介します。空気清浄機の代わりになるHEPAフィルターや自作する方法も併せて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

扇風機は、背面から空気を取り込み前面から風を排出します。部屋にホコリが多いと、扇風機は空気と一緒にホコリも吸い込んでしまうので厄介です。そして、扇風機の中に入ったホコリは、羽根部分に引っ掛かりそのまま溜まってしまうのです。また、羽根に溜まるのはホコリだけではありません。

キッチンの近くでは、調理中に油汚れが空気中に飛び散りますが、扇風機はこの油汚れも取り込んでしまいます。ホコリと汚れが混ざるとこびりついて落ちづらくなるため、細菌の繁殖や臭いの原因にもなります。

扇風機は羽根部分を高速回転させて風を排出しますが、運転中の羽根に触れるとケガの原因になり危険なため、羽根部分には手が触れないようカバーが装着されています。さらに、カバーには簡単に外れないように留め具やネジが取り付けてあります。

しかし、扇風機の羽根を掃除するためには、カバーを取り外す必要があるのです。掃除の度に留め具やネジを外し分解するのは、とても手間がかかり面倒な作業になります。また、留め具部分はプラスチックなので、頻繁に分解していると弱って破損してしまうこともあるでしょう。

掃除する度に分解が必要な扇風機ですが、実はホコリがつくのを防止する便利なアイテムがあります。ここからは、扇風機のホコリ防止用フィルターについて解説します。

扇風機フィルターには、貼るタイプと被せるタイプがあります。貼るタイプは透明の剥離シートをはがして扇風機の背面に装着し、被せるタイプはゴムがついているので扇風機に被せるだけで装着できます。一般的な直径30cmの扇風機に装着可能です。

また、扇風機だけではなくサーキュレータ用フィルターもあります。こちらは被せるタイプがほとんどです。直径15cm用・18cm用とサイズが異なるので、お使いのサーキュレーターの大きさを確認してください。

扇風機フィルターを取り付けることで、背面から空気を取り込む際にフィルターがホコリを吸着してくれます。扇風機の中にホコリが入るのを防ぐことができるので、羽根やカバーにホコリがつきません。

フィルターはホコリだけではなく細かな花粉やハウスダストも吸着するため、花粉症やアレルギーにお悩みの方にもおすすめです。フィルターの汚れが気になったらそのまま捨てるだけなので、こまめに洗う必要もなく衛生的です。

被せるタイプの扇風機フィルターは、風の通り道を塞いでしまうのではと心配な方もいるでしょう。ホコリを防げても風を塞いでしまっては、扇風機を使用する意味がありません。そのため、扇風機フィルターは、前面ではなく背面に装着することが大切です。

間違えて前面に装着してしまうと風が来ない原因になります。商品パッケージの装着方法を読み、正しく取り付けましょう。タバコのヤニ・ペットの毛を捕集するなど、商品によって効果が違うため、目的に合わせて選ぶのもおすすめです。

扇風機に組み込むだけで、空気清浄機として代用できるHEPAフィルターをご存知でしょうか。ここからは、その実力とおすすめ商品をご紹介します。

HEPAフィルターとは、きめ細かく超高性能な防塵フィルターです。例えば、スギ花粉は直径が30μm程度ですが、HEPAフィルターは花粉よりもさらに細かい直径0.0003mmの微細胞子を99.97%キャッチすることができます。花粉だけでなく、カビの胞子・ハウスダスト・PM2.5など、あらゆるアレルギー物質にも有効です。

HEPAフィルターは、空気清浄機やエアコンに搭載されており、また、排気口からアレル物質を撒き散らさないよう多くの掃除機にも使われています。

このHEPAフィルターを使い、扇風機を空気清浄機として活用できる注目の商品があります。ここでは、ユニークという会社が販売する“洗空気”をご紹介します。

100均ダイソーで買える扇風機フィルターについて知れば、コスパが高い製品をチェック可能です。こちらでは種類や使い方について説明します。

100均ダイソーでも、扇風機フィルターを購入することができます。扇風機ホコリ取りフィルターという名称で、貼るタイプが2枚入り、被せるタイプは1枚入りです。貼るタイプは、粘着力も充分あるので、違和感なく装着できます。また、外観を損ねずに後ろ側に設置できるのが利点で、交換目安は1か月ほどです。

また、被せるタイプは白色で、使用とともに変色するので、ホコリや汚れが吸着していることが一目でわかるようになっています。ただし、送風パワーが弱くなるというレビューもあるため注意が必要です。

人気の貼るタイプの使い方は以下の3ステップです。

1. 扇風機の電源を切り背面のホコリ・水分・油分を掃除し拭き取る
2. フィルターを扇風機に合わせ貼る位置を確認する
3. 一方の端から剥離シートを少しずつ剥がして貼り付ける

扇風機の電源が切れていることを確認してから作業を行いましょう。また接着する部分の汚れは取り除いておくことで外れないようにしっかりと接着させやすくなります。

扇風機フィルターを、身近なもので自作することができたら便利ですね。ここからは、簡単に自作できる扇風機フィルターとその実力をご紹介します。

100均のセリアやドラックストアで購入できるレンジフード用の換気扇フィルター。自分で好みの大きさに切るタイプや、ゴム入りの被せるタイプなどがあります。セリアでは白無地・シェブロン柄・言葉が描かれたデザインが販売されていて、扇風機フィルターとして代用するならば被せるタイプがおすすめです。装着方法は、以下のようになります。

1. 扇風機を分解し羽根を取り外す
2. 扇風機の裏面にフィルターを被せ組み立て直す

ただし、サイズが扇風機にはぴったり合わず多少の隙間が生じる可能性があるので、専用の扇風機フィルターに比べると、完全にホコリを予防するのは難しいでしょう。

100均で見かけるオフシーズン保管用の扇風機カバーを、フィルターとして使用できるでしょうか。扇風機カバーを被せた場合、扇風機にホコリがつくことは防げますが、素材が高性能なフィルターとは異なるため、扇風機として重要な風の流れを遮ってしまう可能性があります。

そのため、風力が弱くなってしまうので扇風機としての充分な機能が発揮されません。風がこない、と感じることがないように、扇風機カバーはあくまで保管用に使用することをおすすめします。

扇風機フィルターは、扇風機にホコリや汚れがつくのを防ぐことができます。装着は、扇風機に貼る・被せるだけなのでとても簡単です。ついつい後回しにしがちな扇風機の掃除も、フィルターを使えばほとんど不要になります。ホコリや汚れのない清潔な扇風機を使い、きれいな空気で過ごしましょう。